宮城県柴田郡槻木の新築平屋戸建て住宅｜宮城の建築家と作る注文住宅ソライエ

玄関ドアには木製の高気密高断熱引戸を採用。
アプローチにはスロープを設けて段差を少なくし、将来も住みやすい設計です。

玄関とLDKの間にはタモ集成材による目隠しルーバーを設置。玄関の床は“玄昌石”という黒っぽいスレート貼り。フローリングはナラ材です。

室内は、家族動線と客動線を棲み分けた間取りとなっています。“隠す場所”と“見せる場所”を意識して分けることで、急な来客でも安心です。

LDKは屋根の形を活かしたゆるやかな勾配天井。
梁上には間接照明、梁下にはダクトレールを仕込みました。天井面に照明器具が付かないのでごちゃごちゃせずスッキリ！

写真右側の玄関からLDK、左側のLDKからキッチン脇通路などにはあえて扉を設けずオープンに。扉は個室の入り口や水周りなどに限定し、つながりのある空間を実現。コストダウンにもなりました。
エアコン下の扉は仏壇スペースで、建具は建具屋さんによる造作です。
扉は当初、面材を壁と合わせてクロス貼りとする予定でしたが、キッチン収納の扉と同じラワン材に変更されました。ラワンやタモ、ナラなど様々な樹種が使われていますが、塗装の色を合わせることで、それぞれ異なる木の質感でもまとまった空間となっています。

対面のキッチンなので、目の前にダイニングテーブルを配置できます。配膳もラクです。

キッチンの周りは手元が見えないように収納も兼ねた腰壁を設置。リビングダイニング側が観音開き、側面にはニッチ収納を設けました。
キッチン後ろのカウンターと棚も造作です。
キッチンの奥（隣）はパントリーとなっており、パントリーの扉を開けると玄関に通じています。

キッチンを囲むカウンターの内側はキッチンパネル貼り。
ガスコンロの前には壁を設けて油跳ねを防止！
シンクとコンロの間の調理台で使えるように、コンセントも用意しています。

キッチンが家の中心となる場合、窓がとれず暗くなりやすいことも。
そんなときは天窓が効果的です！
天窓から光が差し込み、明るく開放的な空間に。

子供部屋は、道路からの視線を遮りつつ光を採りこめるよう、ハイサイドライト（高窓）を設置。学習机代わりのカウンターも作り付けました。

ウォークインクローゼットはキッチンの裏側に。
家族だけの動線上に配置しました。

家族全員で使うファミリークローゼットの引戸（写真正面）には鏡が取り付けてあり姿見になっています。全身が見えるので、お出かけ前にコーディネートをチェックできるので便利です。

タモ材のカウンターに白い洗面ボウルを設置した造作の洗面室。
隣接しているランドリールームとの間の建具は、木枠の間にポリカ―ボネートという素材を挟んでいます。光を通すので、外に面していない洗面にもランドリールームからの光を届けることができます。半透明の素材なので、来客時には扉を閉めておけば洗濯物が見えてしまうこともありません。

外壁は黒いガルバリウム鋼板を使用。
頂点から四方向に配置される屋根の形状は“方形屋根”と呼ばれる形です。
南面に大きな開口を設け、軒を深くすることで夏は日射を防ぎ、冬は室内の奥まで採りこめます。