こんにちは、ソライエの佐伯です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

ぽかぽか陽気に包まれ、春を実感する日が増えてきましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?新しい環境に身を置く人が増える季節。そんな4月に新居へ入居したいという方が多いと思います。

『家づくりのトレンド2024』と題して、今回は【コンパクトハウス】についてご紹介いたします!今年こそ家づくりを始めたいとお考えの方の参考になると嬉しいです。

そもそも【コンパクトハウス】とは?

コンパクトハウスとは。「小さい家」のこと。明確の定義はありませんが、おおむね床面積が30坪を下回る住まいをこのように呼ぶことが多いです。コンパクトハウスと混同されやすい言葉に「ペンシルハウス」があります。ペンシルハウスとは都市部の15~20坪ほどの土地を活用して建てられる3階建ての細長い住宅のことです。コンパクトハウスは狭小地以外でも建てることができ、平屋や2階建てのつくりが多く、両者は性質が異なる建物と考えて良いでしょう。

【コンパクトハウス】が向いている人は?

コンパクトハウスは、家の広さより機能性を重視するという方におすすめです。土地代や建築費用を抑える分、高機能なキッチンを選んだり、断熱性や耐震性をこだわったり、ご家族様の家づくりにおいて最も重要なところにコストをかけることができます。また、従来の大きな家では空間を持て余してしますため、無駄を省いた家をつくりたいと希望する人、一人暮らし、ミニマリスト、にも向いているといえます。

メリット

・住みたい土地の選択肢が広がる

良い立地で探すと、広い土地が無かったり、高額だったりするイメージはありませんか?コンパクトハウスなら坪数が小さい土地でもある程度土地代を抑えて計画することができるため、住みたかったエリアでの建築の可能性が広がります。「コンパクトハウスは狭くて圧迫感がありそう」と思われる方もいるかもしれません。間取りを工夫することでゆったりとした空間も実現できます。無駄な家事動線を排除した合理的な間取りや空間設計が可能なため、住まい全体に目が届きやすいという点も人気の一つです。

・ランニングコストが抑えられる

1.光熱費

コンパクトな家では空間の気積も小さくなりますで、冷暖房が効きやすく、光熱費も抑えられます。(間取りによっては、少ない数のエアコンで温度を管理することもできるでしょう)

2.リフォーム費用

将来的に必要となるメンテナンスコスト(修繕費)についてもメリットがあり、屋根・外壁といった外装材は、やがて再塗装などの修繕が必要になるもの。全面足場を伴う大掛かりな修繕工事となります。その際、屋根・外壁の面積が小さければ、その分コストを抑えることができます。

3.税金

家や土地を保有すると「固定資産税」や「都市計画税」がかかります。この税金は自治体によって税率が異なり、一般住宅用地と小規模住宅用地でも課税方法が違ってきます。「小規模住宅用地(200㎡以下)」に分類される狭小住宅の場合、毎年支払うこれらの税金を安く抑えることができるとされています。

・その他のメリット

1.動線が短く使いやすい

コンパクトな家はワンフロアの面積も小さくなるため、効率の良い動線を作りやすいのもメリットの1つ。広い家は隅から隅までの移動だけでも長くなりますが、コンパクトな家なら必要なものにさっと手が届きます。

2.将来無駄にならない

子育て世帯にとって、コンパクトな家はお子様が巣立った後も無駄にならず暮らしやすい点も魅力的です。大きな家に夫婦二人暮らしだと、お掃除やメンテナンスの手間が無駄にかかってしまいます。維持管理が楽なジャストサイズの家なら少し手を加えるだけで老後まで暮らし続けることもできます。

3.家族とのコミュニケーションをはかりやすい

物理的に距離が近くなるため、自然と家族とのコミュニケーションが増えるのもメリットです。ちいさなお子さんはいつでもパパママと触れ合えるので寂しくありません。思春期になっても自然にコミュニケーションをはかれます。子育ては広い家でと考える方も多いかもしれませんが、コンパクトな家で育つメリットも見逃せません。

デメリット

・隣接する住宅との距離が近い

狭小住宅の多くは住宅が隣接する密集地に建てられています。そのため、生活音が外に漏れやすく隣家との騒音トラブルが起こったり、十分な風通しや採光を確保しにくいといったデメリットが考えられます。また、隣家との狭いスペースにエアコンの室外機を設置することで、ショートサーキットを起こし冷暖房効率が悪くなったり、外壁や窓のメンテナンスが必要になった際、十分な作業スペースを確保できずに工期が数日長くなるなど、様々なデメリットがあります。

そこでデメリットを補う工夫が必要です。
敷地のギリギリの大きさで家を建ててしまうと、上記の問題が生じてしまいます。敷地に余裕を持たせた設計をすることでトラブルを事前に解決することができます。

・圧迫感を感じやすい

コンパクトな家はリビングの広さが比較的狭くなることが多いため、圧迫感がでないように注意することが大切です。

間取りのアイデア
・窓で視線抜けを良くする
・ドアと壁の色にメリハリをつける
・リビング階段で空間のつながりを強調する
・二階リビングで明るさを確保する
・スキップフロアで高さと奥行を有効活用する
・部屋を細かく区切らず開放的な間取りにする
・開口部を大きくして採光を確保する
・デッドスペースを活用して収納スペースを確保する

などがあげられます。

今回は、家づくりのトレンド2024の中から「コンパクトハウス」についてご紹介しました。コンパクトハウスだとしても「高さを生かした空間設計」「機能瀬的な生活動線の間取り」など工夫やアイデアで自分らしい快適な家づくりをすることは可能です。

ソライエでは、建築家とつくる注文住宅。完全自由設計の為、狭小地でも広く開放的な家づくりも可能です。建築家に相談することで、できないと思っていたことがもしかしたらできるに変わるかもしれません!
ぜひ、今後の家づくりの参考にしてみてくださいね。