<所在地>
宮城県塩釜市

<竣工時期>
2018年7月

<構造>
木造2階建

<敷地面積・延床面積>
敷地面積:180.20㎡(54.51坪) 延床面積:110.96㎡(33.57坪)

<キーワード>
白い外壁 玄関土間 縁側のような空間 土間テラス リビング階段 キッチンカウンター サブウェイタイル(キッチン) スタディコーナー 書斎コーナー 和室 漆喰 

宮城新築戸建て 内と外をゆるやかにつなぐ土間のある家画像

ゆとりを感じさせる空間として近年人気を呼んでいる「土間」。「土間」は土足がOKの
空間として、昔の日本の住まいには当たり前にありました。現在は、家の中と外をつなぐ空間として、あるいはペットとのふれあいの場としてなどさまざまな使い方ができる場として、「土間」を設ける人が増えています。

S様は、ご夫妻とお子様の3人暮らし。子育ての環境を考え、無垢材の床や漆喰など自然素材にこだわったシンプルかつコンパクトをコンセプトに、住まいづくりが始まりました。
特徴的なのが、LDKと庭の間に「土間」を設けたこと。それにより動線がスムーズになったことに加え、内と外とのゆるやかなつながりがリビングに開放感をもたらしています。

外観は、一見するとシンプルな箱型の総2階ですが、そこにも工夫があります。建設地は坂の多い地域でした。この土地も建物後背地、北側の土地と高低差があり、その問題をクリアするために北側の基礎を深基礎とするなどして安全対策を十分に行った上で建設を行いました。

外観
外観

無機質な窯業系サイディングの外壁に、温かみのある木がアクセントを添える個性的な外観。開口部を多くとり、明るさを確保しています。木は、将来メンテナンスをする際にも足場を組む必要がない範囲内に使用しています。

玄関ポーチ
玄関ポーチ

シンプルでありながら、品格が漂う玄関。
ゲートのような役割を果たし、道路側からの目隠しにもなっています。(左側木の扉が外部収納、袖壁で見えない右側に玄関ドア設置)

玄関ポーチ
玄関ポーチ

建物と外部収納の上に屋根をかけてつくった空間です。玄関ポーチ内は天井にも木を貼っています。

玄関
玄関

3帖分ほどの広さがあり、全身が映る大きな姿見を設置しました。お出かけ前に身支度をチェックできて便利です。右側の壁一面が造作による収納家具になっています。

土間(LDK)
土間(LDK)

靴を履いたままで出入りできるようにリビングと庭の間に段差を設け、土間をつくりました。土間が内と外をつなぐ役割を果たすことで、玄関から土間(LDK)、そして庭への動線がスムーズです。土間に腰を下ろして庭を眺めるなど、縁側のような使い方も可能となっています。

リビング
リビング

リビングの南側に階段を設けていますが、スケルトンのため、光や風を遮る心配もなく、土間から外への出入りも支障なくできます。写真右側の収納や奧のテレビ台などはフローリングと色を合わせてオリジナルでつくった造作家具です。

スタディコーナー(2階)
スタディコーナー(2階)

階段をあがってすぐの場所にある4帖ほどの空間。壁際にカウンターを設置し、「フリースペース」として、将来はお子様の「スタディコーナー」としても活用できるようにしました。

子供室
子供室

広く感じますが、実際は4.2帖プラス収納(クローゼット)と決して広くはありません。そこで「スタディコーナー」を別に設けることで、勉強はそちらで行うようにしました。使う年数が限られている子供部屋をコンパクトにすることで、コストを抑える工夫にもなります。将来子供が巣立った後も、他の用途に転用しやすくなります。

主寝室
主寝室

主寝室は施主様のご要望で和室に。縁(ヘり)のない畳をつかい、モダンな雰囲気に仕上げました。右側正面は収納スペース、左側の扉は書斎につながっています。

外観(夜)
外観(夜)

家路についた家族があかりを見た時、ほっとする「我が家」ができました。
昼と夜それぞれのプロポーションも意識して、外観や間取り、照明器具など隅々まで計算しプランニングを行っています。