<竣工年>
2021年6月

<所在地>
宮城県仙台市泉区野村上野下3-2

<構造>
木造平屋建

<キーワード>
リノベーション リフォーム 店舗リノベ 店舗改修 カフェ 飲食店 コーヒー焙煎店

珈琲焙煎店「フリゴレス仙台泉店」の店舗リノベーション計画です。
フリゴレスは船岡や名取に店舗を構える、注文を受けてから生豆の焙煎を行う本格珈琲焙煎の人気店です。そのフリゴレスが、開業して21年目の節目にウイズコロナ時代にマッチした、新たな業態としてテイクアウトをメインにした店舗としてオープンしたのが「フリゴレス仙台泉店」です。しかも同店が選んだのは、新築ではなく、リノベーション。かつてお好み焼き屋さんとして地域に親しまれていた店舗を活かしつつ、洗練されたコーヒー焙煎&カフェとして生まれ変わりました。泉バイパスに面した同店は、走っている車の中からもよく目立ち、すでにランドマークとなっています。

宮城県店舗 人気店の新業態への挑戦を支える店舗リノベーションフリゴレス画像
外観
外観

以前の店舗の瓦屋根などは残しながら、テイクアウト用のカウンターやフルオープンにできる開口部を前面に設けたモダンな外観となりました。

店舗内観
店舗内観

入口から、内部を全て見渡せるコンパクトな造りとなっています。左側は、飲食スペースとしてベンチとミニテーブル、右側にコーヒー豆の売り場と厨房。
中央には可動式の什器を設けたコーヒーのドリップバッグや雑貨の販売コーナーになっています。

什器
什器

商品をディスプレイする什器も建築家によるオリジナルで造りました。レイアウトの変更などにも柔軟に対応できるよう、可動式になっています。

店舗内観
店舗内観

かつての店舗は、13年間地域に親しまれていました。そのため、前の店舗の天井の梁や柱は、あえて活かす設計にしました。天井のダークな色とのコントラストを考え、フロアは明るい色に。さらに、木をふんだんに使うことでナチュラルな雰囲気にしています。

コーヒー豆売場
コーヒー豆売場

木製のショーケースには、店主のこだわりで世界から厳選されたコーヒーが生豆の状態で納められています。常時45種類ほどあり、産地ごとに並べられています。整然と並ぶ様は、まさに圧巻。コーヒー好きにはたまりません。奥は厨房になっています。

厨房スペース
厨房スペース

小さな焙煎機がいくつも並ぶ厨房スペース。注文ごとに生豆を焙煎して提供しています。販売しているドリンクやフードの調理も行います。

焙煎機・大
焙煎機・大

巨大な焙煎機はまるでオブジェのよう。コーヒーを飲みながらガラス越しに眺められるようにしています。

手洗い・トイレ
手洗い・トイレ

温かみのある照明、シンプルで清潔感あふれる空間となりました。

飲食スペース
飲食スペース

焙煎機を前に、焙煎中ならではのコーヒーの香りを堪能しながらのコーヒータイムは格別です。自然の木の風合いが楽しいミニテーブルとベンチが満たされた時間をより豊かに演出しています。ミニテーブルもベンチも建築家の設計による造作です。

テイクアウトカウンター
テイクアウトカウンター

こだわりのコーヒーグッズが並ぶ機能的なサービスコーナー。ドリンクやソフトクリームは駐車場側に設けられたカウンターからも提供可能となっています。

テラス席
テラス席

店舗前のポーチを広く設け、テラス席にしました。晴れた日は、サンシェードを広げ、外でコーヒータイムを楽しんでいただけるようにしています。出入り口の引き戸をフルオープンにすることで、内と外との一体感が高まります。

駐車場
駐車場

インターチェンジに近い立地であり、テイクアウトを中心とした業態のため、駐車場をゆったりとっています。広い空間を活かし、ライブ演奏などのイベントも開催予定とのこと。行き交う車からも見えるよう、コーヒー豆をデザインしたロゴマーク入りのサインを設置しています。

外観(サイン)
外観(サイン)

遠くからも目立つスタイリッシュな外観。緑の植栽と調和して、ロゴが際立っています。

店舗入口
店舗入口

四角形の窓越しの緑を借景に、入口脇の真鍮製ロゴボードと、小さくても存在感のあるマリンランプが絶妙のバランスで洗練された空間を構成しています。

before/外観
before/外観

改修前の店舗。かつては地域に親しまれ13年営業したお好み焼き屋さんでした。

before/内観
before/内観

改修前。勾配天井と見せ梁が開放的な空間を演出する古民家風の店内でした。

before/外観
before/外観

解体前の様子

before/内観
before/内観

解体後の様子